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Miles Davis『E.S.P』 1965


オススメ度
凡人:☆
ジャズマニア:☆☆☆☆

和声レベル:マイルス第二期クインテット的モード
リズムアプローチ:モダンジャズ的なビートを基調とする
            マイルス第二期クインテット的リズムチェンジを多用

*********

1.E.S.P. (M. Davis)
2.Eighty-One (R. Carter)
3.Little One (H. Hancock)
4.R.J. (R. Carter) 
5.Agitation (M. Davis)
6.Iris (W. Shorter)
7.Mood (R. Carter)

Miles Davis (tp)
Wayne Shorter (ts)
Herbie Hancock (p)
Ron Carter (b)
Tony Williams (ds)

*********

ウェイン・ショーター加入後の初のスタジオ録音盤です。
後に発表する「Miles Smiles」「Sorserer」「Nefertiti」とあわせて、第二期クインテットスタジオ4部作とくくられるようことが多いようですね。
各メンバーの作曲したオリジナル曲が光ってます。モード以前のツーファイブ的進行はほとんどない、この時代のサウンドに適した曲ばかり。
表題曲であるE.S.P. の作曲はマイルス名義になっているけれど、実際に作ったのはウェイン・ショーターであった気がする。
所謂普通のジャズを聴きたい人にはあまりおすすめできないけれど、この音楽的な完成度の高さは一聴の価値ありです。

◇Pick up!!◇
1.E.S.P.
第二期クインテットによる新しいサウンドの幕開けを象徴するような楽曲。
ウェイン・ショーターに先にソロを取らせています。
新メンバーにハイライトを譲ったのか?と思いきや、この後マイルスは吹きまくります。
めずらしく高音も使い、高速フレーズを吹きまくります。吹きまくります。

2.Eighty-One
ロン・カーター作曲による、おそらく初めてマイルスバンドに8ビートを取り入れた作品。
このビートの起用は誰の提案によるものかは分かりませんが、マイルスバンドでこのビートが使われることは、
後に重要な意味を持ってきます。
モードの響きを使っているものの、基本構造はシンプルな12小節ブルース。
ロン・カーターはシンコペーションを多用した躍動感のあるベース・パターンをメインに演奏しています。
曲中での4ビートへチェンジする部分もかっこ良い。

6.Iris
ウェイン・ショーター作曲、ゆったりとした3拍子の曲。
浮遊感のある美しいメロディとハーモニー。
こういった雰囲気を出すために積極的に#11の音が使われているようですね。
メジャーコードはリディアン化、7thコードもほとんど#11を含んだボイシング、スケールを用いて演奏されているように思います。
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