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池田亮司『+/ー[the infinite between 0 and 1]』 2009

2009年4月2日(木)~6月21日(日)
東京都現代美術館
企画展示室1F、B2F


満足度:☆☆☆☆☆

*********

the transcendental (π) [n°1-a](ザ トランセンデンタル) 2009
data.matrix [n°1-10](データ・マトリックス) 2006-9
data.tron [3 SXGA+ version](データ・トロン) 2007-9
data.film [n°1-a](データ・フィルム) 2007
the transcendental (e) [n°2-a](ザ トランセンデンタル) 2009
the transcendental (e) [n°2-b] 2009
the irreducible [n°1-10](ジ イリデュシブル)2009
matrix [5ch version](マトリックス)2009


*********

世界からも注目されている電子音楽作曲家、池田亮司の展覧会。
大規模な映像インスタレーションを中心に展示。


東京都現代美術館へは、清澄白河駅から徒歩で10分ほど。
アクセス的には不便な場所にありますが、丁寧に看板が何カ所にも設置されているので迷うことはないと思います。
町並みを楽しみながらゆっくり散歩するのも良いのではないかと。


池田亮司氏の音楽は、dumbtypeでの活動、ソロワークともに個人的に大好きで良く聴いていたので、今回の展覧会はとても楽しみでした。



部屋に入った瞬間、がらりと空気が変わるのを感じた。

離れて見ていると、テレビ画面の砂嵐のような模様。
何だろうと思って近づいてみると、ものすごい量の数字の羅列が。
しかも、顔をぎりぎりまで近づけないと見えない程の緻密さ。

現代美術の中には「大きければ、それだけでアート!」なんていう安いコンセプトが感じられてしまう作品も時にはあるけれど、彼の作品にはそんな部分は微塵もありません。

数学の美しさをどのように提示するか、そのイメージが明確に定まっていて、ふさわしい量、大きさ、緻密さが全てコントロールされている印象を受けました。

映像インスタレーションも美しく、何十分も観続けるお客さんもいたようです。

今回の目玉(?)は最深部に設置されている、超指向性スピーカーを使った作品。
5つのスピーカーから、ミニマルな音波が再生され続けていたようです。
指向性が極端なので、ポジションによって聴こえる音は全く別のものになります。
おそらく、スピーカーの前に人が立つだけでも聴こえ方が大きく変わると思われます。
絶え間なく体験者は移動しているので、その度に音響が変化していく、不思議な体験をすることができました。


今回の展示に合わせてショップなどで売られているカタログは、オススメです。
少々、値は張りますが。
興味深い対談が、結構なボリュームで掲載されています。
彼の思考を覗いてみたい方は、ぜひチェックしてみてください。


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