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Miles Davis 『The Early Years, Vol. 1: 1945-1947』

オススメ度
凡人:☆☆
マイルスマニア:☆☆☆☆

和声レベル:ビバップ
リズムアプローチ:アップビートのシンプルなスウィング

*********

Disc1 
1. That's the Stuff You Got to Watch 
2. Pointless Mama Blues 
3. Deep Blue Sea 
4. Bring It on Home 
5. Billie's Bounce 
6. Now's the Time 
7. Thriving on a Riff 
8. Moose the Mooche 
9. Yardbird Suite 
10. Ornithology 
11. Night in Tunisia 
12. Melodrama in a V-Disc Record Room (Jump Call) [Live] 
13. I Can't Get Started [Live] 
14. Oo Bop Sh'bam 
15. I Love the Loveliness of You 
16. In the Still of the Night 
17. Jelly, Jelly 
18. My Silent Love 
19. Time on My Hands 
20. All the Things You Are 
21. In a Sentimental Mood 
22. Don't Sing Me the Blues [#] 
23. Don't Explain to Me Baby [#] 
24. Baby Won't You Make Up Your Mind [#] 
25. I've Got the Blues [#] 

Disc2
1. For Europeans Only 
2. Bird Dog 
3. You Left Me All Alone 
4. Jivin' With Jack the Bellboy 
5. Donna Lee 
6. Chasin' the Bird 
7. Cheryl 
8. Buzzy 
9. Bean-A-Re-Bop 
10. Isn't It Romantic? 
11. Way You Look Tonite 
12. Phantomesque 
13. Milestones 
14. Little Willie Leaps 
15. Half Nelson 
16. Sippin' at Bells 
17. Dexterity 
18. Bongo Bop 
19. Dewey Square 
20. Hymn (Superman) 
21. Bird of Paradise 
22. Embraceable You 
23. Bird Feathers 
24. Klact-Oveeseds-Tene 
25. Scrapple from the Apple (Little Be-Bop)

*********

マイルス・デイヴィス、最初期の録音集です。
公式盤ではないのかな?分かりませんが、比較的手に入りやすいもののようです。
この頃の録音集では他に『First Miles』が有名ですが、本作は色々時期、グループの演奏がまとめて入っているので楽しめます。
40’の空気が伝わってきますね。録音もクリアで聴きやすい。

まだまだひよっこのマイルスの演奏がおもしろい。
でも、単に演奏がヘタなのか、何か深い考えの基に演奏しているのかなんとも分からないのですよね。
パーカーがもろにビ・バップ的なコード分解フレーズを吹いているのに対し、マイルスはこの時期から既に少しだけモード的なアプローチをしているように感じます。
バップチューンよりもブルースで顕著にあらわれているのですが。
モードという考え方で演奏しているわけではないのでしょうが、他のバップミュージシャンとは明らかに強調している音程が違います。

チャーリー・パーカーグループでの演奏の他に、ビッグ・バンドに参加しているマイルスも聴けます。
この時代のビリー・エクスタインの歌唱が聴けるのは嬉しいですね。

ジャズ史を勉強している人や、マイルスの自叙伝を読み始めた人なんかは聴くと参考になると思います。

◇Pick up!!◇

Disc1
6. Now's the Time
パーカーの有名なブルースチューン。
マイルスのソロは、個人的にはかっこいいと思うのですが、当時の観客にどんな評価をされていたのか心配になりますね。そんなことを言ったら失礼でしょうか。
理知的ではあるけれど、周りのバップミュージシャンに比べて明らかに華やかではない演奏を、堂々と続けたのはすごい事であると思います。
ソロ中の#11を強調したフレーズは、この時代には新しいですね。

Disc2
5. Donna Lee 
作曲:チャーリー・パーカー。
これは嘘ですね。
これでもか、というくらいバップがバップである要素が詰め込まれた曲です。
パーカーが、ここまで濃密な曲を作るとは思えません。
マイルスの「バップってこんな風にできているんだろ?」という解釈の結果がこの曲であるように思います。
弟子の曲を自分名義にしてしまうという技は、後にマイルスも受け継ぐわけです。

15. Half Nelson 
マイルスのオリジナル曲なのですが、いまいちパッとしません。
やはりバップでは彼のやりたいことは表現できない、ということでしょう。

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