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Bill Evans 『Waltz for Debby 』1961
オススメ度
凡人:☆☆☆☆
リリカルな音に浸りたい人:☆☆☆☆☆
和声レベル:ハードバップ(エヴァンスによる新しいボイシング)
リズムアプローチ:スウィング
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1.My Foolish Heart
2.Waltz For Debby(Take2)
3.Detour Ahead(take2)
4.My Romans(take1)
5.Some Other Time
6.Milestones
7.Waltz For Debby(take1)
8.Detour Ahead(take1)
9.My Romans(take2)
10.Porgy(I Love You, Porgy)
Bill Evans(p)
Scott LaFaro(b)
Paul Motian(ds)
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1961年のヴィレッジバンガードでのライブアルバム。この時の演奏は他に『Explorations』『Sunday At The Village Vanguard』でも聴くことができます。
時々、ビル・エヴァンスしか聴きたくない時期がおとずれる。
自分だけの世界に沈んでいる時、他のジャズミュージシャンの演奏ではうるさいのだ。
所謂良い雰囲気で甘ったるい感じのジャズとは似て非なるものだと思います。
暗くて内向的な演奏。閉鎖された表現。小さくて綺麗な世界。
他人には理解してもらえないかもしれない自分だけの気持ちを、ピアノを使うことで芸術的にも高い美しさに変えることができるこの人はすごいと思う。
うらやましい。
どうかこのCDを聴くときは、BGMなんかにしないで、彼の歌を一音一音じっくり聴いてください。
◇Pick up!!◇
1.My Foolish Heart
ジャズミュージシャンは普段この曲を演奏しやすいB♭のキーでやっています。
このテイクではAのキーで演奏。
ビル・エヴァンスは暖かい#系の音が欲しかったのでしょうか。
ベースは開放弦の音も使いやすくなって、のびのびと演奏してますね。
2.Waltz For Debby(Take2)
曲自体はずっと若い頃に作ったもののようです。
これほどリリシズムあふれる演奏が他にあるでしょうか。
全部の音が愛しく感じられる、素敵な演奏。
絵を描いたり音のおもちゃを
つくったりしてます。
なかよくしてね。
国立音楽大学
音楽文化デザイン学科
コンピュータ音楽系 卒業
多摩美術大学 大学院
情報デザイン領域