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ワタリウム美術館『ジョン・ルーリー展 ドローイング』 2010
2010年1月30日(土)~5月16日(日)
ワタリウム美術館
満足度:☆☆☆
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「The Invention Of Animals」
「This Painting Stands For Goodness」
「My Brain No Good」
「You Are Here」
ほか
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俳優やミュージシャンとして活動していたジョン・ルーリーの描いたドローイング作品の展示。
彼はサックス奏者として、坂本龍一のアルバムに参加していたりもします。
作品が表現している世界は、あくまで個人の内面であり、大きなスケール感というのは感じませんでした。
でも、どの絵を見ても訴えかけるパワーはある。今時、静止画で人をひきこむ力のある作品はなかなかないのではないでしょうか。
作品のタイトルと絵画の中に書き込まれた文章も、作品の要素として重要なものだったように思うのですが、並列されていた文章の和訳からは少しチープな印象を受けてしまった。
駅からは少し距離があるのでアクセスする際にはご注意を。
ミュージアムショップも中々の品揃えです。
ヤン フードン『将軍的微笑』 2009
2009年12月19日(土)~3月28日(日)
原美術館
満足度:☆☆
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「将軍の微笑」2009年、マルチチャンネルヴィデオインスタレーション
「半馬索」2005年、35ミリカラーフィルム/DVD、7分
「竹林の七賢人 Part 3」2005年、35ミリ白黒フィルム/DVD、53分
「青麒麟 Part 1」2008年、マルチチャンネルヴィデオインスタレーション
ほか
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日本でも注目が高まりつつある中国の現代アート。
映像作家ヤン・フードンの作品は、横浜トリエンナーレや福岡美術トリエンナーレでも展示されていたようですが、個展としてはこの原美術館の展示が日本初となるようです。
今の中国の社会をいろいろな角度から切り取って表現しているという印象を受けました。現実味はなくとも、生々しい表現。
個人的には、作品全体に日本人向けの魅力が足りないかなと思う。よく観察すれば読み取れる要素はたくさんあり、浅い作品ではないと思うのだけれど、中国に対して大きな興味を持っていない人にはピンとくるものがないかもしれない。
原美術館はミュージアムショップ、カフェも良い雰囲気。どちらも館内なので、入場後にしか入れないことに注意。デザートも食事もびっくりするくらい本格的。
東京都庭園美術館『イタリアの印象派 マッキアイオーリ展』 2010
2010年1月16日(土)~3月14日(日)
東京都庭園美術館
満足度:☆☆☆
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フランチェスコ・ジョーリ「水運びの娘」 1891
ほか
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「マッキアイオーリ」という言葉を聞いたことがない方も多いのではないでしょうか。
画家の名前ではなく、イタリアで起きた芸術運動の一つを指します。
マッキアとはイタリア語で斑点の意味。斑点を用いて色彩やコントラストを表現したこの技法は、印象派とも深い関係があります。
過去にはあまりとりあげられることのなかったジャンルなので、どこかで見たことのある気がする有名絵画というのはありません。新鮮な気持ちで見られる展覧会だと思います。
今回はじめて庭園美術館に足を運んだのですが、美術館の内装、美術館を取り囲む庭園、それぞれ楽しめました。
庭園の中をぐるっと散歩するだけでもたくさんの植物や彫刻作品が見られます。庭園のみの入場はとても安価。
建物は美しいアール・デコ様式で、内装を見てまわるだけでも楽しい。雰囲気を壊さない為に若干照明は暗めなので、絵画本来の発色は見にくいかもしれません。
年に一度、建物自体の展示もしているとのこと。
池田亮司『+/ー[the infinite between 0 and 1]』 2009
2009年4月2日(木)~6月21日(日)
東京都現代美術館
企画展示室1F、B2F
満足度:☆☆☆☆☆
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the transcendental (π) [n°1-a](ザ トランセンデンタル) 2009
data.matrix [n°1-10](データ・マトリックス) 2006-9
data.tron [3 SXGA+ version](データ・トロン) 2007-9
data.film [n°1-a](データ・フィルム) 2007
the transcendental (e) [n°2-a](ザ トランセンデンタル) 2009
the transcendental (e) [n°2-b] 2009
the irreducible [n°1-10](ジ イリデュシブル)2009
matrix [5ch version](マトリックス)2009
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世界からも注目されている電子音楽作曲家、池田亮司の展覧会。
大規模な映像インスタレーションを中心に展示。
東京都現代美術館へは、清澄白河駅から徒歩で10分ほど。
アクセス的には不便な場所にありますが、丁寧に看板が何カ所にも設置されているので迷うことはないと思います。
町並みを楽しみながらゆっくり散歩するのも良いのではないかと。
池田亮司氏の音楽は、dumbtypeでの活動、ソロワークともに個人的に大好きで良く聴いていたので、今回の展覧会はとても楽しみでした。
部屋に入った瞬間、がらりと空気が変わるのを感じた。
離れて見ていると、テレビ画面の砂嵐のような模様。
何だろうと思って近づいてみると、ものすごい量の数字の羅列が。
しかも、顔をぎりぎりまで近づけないと見えない程の緻密さ。
現代美術の中には「大きければ、それだけでアート!」なんていう安いコンセプトが感じられてしまう作品も時にはあるけれど、彼の作品にはそんな部分は微塵もありません。
数学の美しさをどのように提示するか、そのイメージが明確に定まっていて、ふさわしい量、大きさ、緻密さが全てコントロールされている印象を受けました。
映像インスタレーションも美しく、何十分も観続けるお客さんもいたようです。
今回の目玉(?)は最深部に設置されている、超指向性スピーカーを使った作品。
5つのスピーカーから、ミニマルな音波が再生され続けていたようです。
指向性が極端なので、ポジションによって聴こえる音は全く別のものになります。
おそらく、スピーカーの前に人が立つだけでも聴こえ方が大きく変わると思われます。
絶え間なく体験者は移動しているので、その度に音響が変化していく、不思議な体験をすることができました。
今回の展示に合わせてショップなどで売られているカタログは、オススメです。
少々、値は張りますが。
興味深い対談が、結構なボリュームで掲載されています。
彼の思考を覗いてみたい方は、ぜひチェックしてみてください。
プロフィール
なまえ:
成瀬つばさ
自己アピールらん:
音大&美大院卒。
絵を描いたり音のおもちゃを
つくったりしてます。
なかよくしてね。
国立音楽大学
音楽文化デザイン学科
コンピュータ音楽系 卒業
多摩美術大学 大学院
情報デザイン領域
絵を描いたり音のおもちゃを
つくったりしてます。
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コンピュータ音楽系 卒業
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